インターネットが生活の中心となっている現代では、銀行口座や証券口座を狙ったサイバー攻撃が増加しています。不正利用の被害に遭わないためには、日常的なセキュリティ対策が欠かせません。
この記事では、口座乗っ取りを防ぐための基本的な方法からブラウザ対策、そして最近の証券会社の口座乗っ取り事件について紹介します。
最近の証券会社の口座乗っ取り事件
2025年初頭から証券会社の口座乗っ取り・不正ログインの事件が急増しています。
犯罪者はフィッシング詐欺やマルウェアを利用してログイン情報を盗み取り、証券口座を乗っ取る手口を使っています。被害者の口座で株式を勝手に売買し、犯罪グループが利益を得る「相場操縦」が行われています。
例えば、ある被害者は約1800万円の損失を被り、証券会社からの補償を受けられない状況に陥りました。金融庁の発表によると、2月から4月中旬までの間に不正取引件数は1454件、被害総額は約950億円に上るとされています。
証券会社の設定を見直す
SBI証券や楽天証券ではセキュリティ設定を行うことで不正ログインを防止することができます。
例えば、以下の方法が用意されています。
- SBI証券：ログイン通知メールサービス
- 楽天証券：追加のメール認証サービス
パスワードを定期的に変更することは大切ですが、これらの第二のセキュリティ対策を施すことも忘れずに行ってください。
セキュリティソフトの導入
信頼性の高いセキュリティソフトを導入し、マルウェアやフィッシング詐欺からデバイスを守りましょう。
二段階認証を有効化
証券会社や銀行口座では、二段階認証を必須にすることで安全性を向上させることができます。
仮にIDとパスワードが漏洩した場合でも二段階認証を設定していることでログインされることを防ぎます。そのため、多くの銀行口座や証券会社、ネットショップでも導入されているセキュリティ対策です。
これには以下の方法があります。
- メールアドレス認証コード
- SMS認証コード
IDとパスワードを入力した後にこれらの追加の認証を行うことで持ち主でしかログインできないような仕組みになっています。
ブラウザの設定を見直す
ブラウザの設定を最適化することで、サイバー攻撃のリスクを減らせます。
- HTTPSのみを使用する: ウェブサイトが「https://」で始まるか確認する。
- トラッキング防止機能を有効化: 安全性を向上させる機能をオンにする。
- 定期的にキャッシュとCookieを削除: 古いデータが攻撃に利用されるリスクを減らします。
フィッシング詐欺への注意
証券会社を装った偽メールやサイトに注意し、公式アプリやブックマークしたURLからログインする習慣をつけましょう。
無料Wi-Fiの利用を控える
無料Wi-Fiは安全性が低い場合があるため、重要な取引を行う際は信頼できるネットワークを利用してください。
定期的に取引履歴を確認
毎月口座の取引履歴を確認し、不審な取引がないかチェックしましょう。
ブラウザ保護、個人情報保護があるセキュリティソフト
頻繁にネットバンキングや証券会社へログインする方は以下の対策が必須です。
- ブラウザ保護
- フィッシング対策
- 決済保護
これらのセキュリティ対策が整っているセキュリティソフトをいくつかご紹介します。
『カスペルスキーセキュリティ』
高い検出力、VPNも兼ね備えた総合的なセキュリティソフト。
『ノートン360』
知名度がある老舗のセキュリティーソフト。軽量化してさらに使いやすくなっています。
『ウイルスバスタークラウド』
一度は聞いたことがある定番のウイルス対策ソフト。クラウド化でスキャンが軽量化。
『マカフィーリブセーフ』
1つのライセンスでインストール台数が無制限が話題。PCとスマホ、家族の分まで全部保護。
ブラウザにプラグインを忘れずに！
インターネットのブラウザにプラグインを導入することで悪質なURLやフィッシングサイトを事前に把握できます。
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