詐欺の手口は日々進化し、電話、メール、SNS、対面などあらゆる手段で私たちを狙っています。オレオレ詐欺からロマンス詐欺まで、誰もが被害に遭う可能性があります。
この記事では、代表的な詐欺の種類と手口を一覧で紹介し、具体的な事件例を挙げて、詐欺から身を守るためのポイントを解説します。
詐欺の種類と手口一覧
以下は、日本で頻発している詐欺の種類とその手口です。
警察庁や消費者庁、都道府県警の情報をもとに、最新の傾向を反映してまとめました。
オレオレ詐欺
- 手口:息子や孫を装い、「事故を起こした」「借金がある」など緊急性を煽り、現金やキャッシュカードを要求。弁護士や警察を名乗る共犯者が登場し、信頼性を高める。
- 特徴:高齢者が主なターゲット。電話番号変更を偽装し、疑念を減らす。
- 例:「息子の不倫の示談金が必要」と偽り、自宅に現金を受け取りに来る。
還付金詐欺
- 手口: 役所や銀行職員を名乗り、「医療費や税金の還付がある」と電話。ATMでの手続きを指示し、被害者の口座から詐欺師の口座へ送金させる。
- 特徴: 「今日中」「ATM操作」が詐欺のサイン。
- 例: 「年金過払いの返金」と偽り、ATMで送金操作を誘導。
架空料金請求詐欺
- 手口: 実在しないサービス(例:動画サイト利用料)の請求をハガキ、メール、SMSで送り、支払いを要求。訴訟をちらつかせて脅す。
- 特徴: 若年層や中高年も標的。偽サイトへの誘導が増加。
- 例: 「未払い料金の最終通告」とSMSで偽サイトに誘導し、個人情報を盗む。
キャッシュカード詐欺盗
- 手口: 警察や銀行員を名乗り、「カードが不正利用されている」と電話。キャッシュカードを回収しに来ると偽り、カードや暗証番号を盗む。
- 特徴: 自宅訪問の「手交型」が急増。
- 例: 「カードを安全なものに交換」と偽り、訪問してカードをすり替える。
フィッシング詐欺
- 手口: 銀行やECサイトを装った偽メールやSMSで偽サイトに誘導し、ID、パスワード、クレジットカード情報を盗む。
- 特徴: 本物そっくりの偽サイト。緊急性を煽る文言が特徴。
- 例: 「アカウントが停止」と偽の銀行メールで偽サイトに誘導。
投資詐欺
- 手口: 「確実に儲かる」「限定情報」と偽り、投資話を持ちかける。SNSやアプリで信頼を築き、仮想通貨や株に高額投資をさせる。
- 特徴: 若年層の被害増加。セミナーやオンライングループで勧誘。
- 例: SNSで「仮想通貨で億り人」と偽り、偽の投資アプリに誘導。
サポート詐欺
- 手口: 「パソコンがウイルスに感染」と偽の警告画面を表示。サポートを装って電話をかけさせ、修理費やソフト購入名目で金銭を要求。
- 特徴: 偽ポップアップや広告を悪用。
- 例: 偽のセキュリティ警告で電話をかけさせ、PCを遠隔操作。
プレゼント詐欺
- 手口: SNSで「プレゼント企画」と称し、フォローやリプライで個人情報を収集。LINEやフォームに誘導し、個人情報を盗む。
- 特徴: 若年層が標的。偽画像や偽アカウントを使用。
- 例: 高級バッグを餌に、偽の応募フォームで住所や電話番号を盗む。
ロマンス詐欺
- 手口: マッチングアプリやSNSで恋愛感情を悪用。外国人や富裕層を装い、「結婚資金」「緊急の医療費」などと偽り、送金を要求。
- 特徴: 長期間のやりとりで信頼を構築。20~40代の被害が増加。
- 例: 「海外で手術が必要」と偽り、恋人役が数百万円の送金を要求。
偽装結婚詐欺
- 手口: 結婚を餌に近づき、金銭や財産をだまし取る。結婚相談所や知人紹介を装い、婚約後に高額な費用を要求。
- 特徴: 中高年がターゲット。対面での信頼構築が特徴。
- 例: 「結婚資金の準備」と偽り、婚約者に現金を渡させた後、連絡を絶つ。
偽装ショッピング詐欺
- 手口: 偽のECサイトやSNS広告で激安商品を宣伝。代金を支払わせた後、商品を送らずに連絡を絶つ。
- 特徴: ブランド品や電化製品がターゲット。偽サイトは本物そっくり。
- 例: 「限定セール」と偽り、偽サイトでクレジットカード情報を盗む。
マルチ商法・ネットワークビジネス詐欺
- 手口: 「簡単に稼げる」と偽り、セミナーや友人紹介で高額な商品購入や会員登録を勧誘。実際には利益が出ず、借金を抱える。
- 特徴: 若年層や主婦がターゲット。友人や知人を勧誘し、ピラミッド型で拡大。
- 例: 「健康食品で億万長者」と偽り、高額な商品購入を強要。
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