「Wi-Fi 7(ワイファイ セブン)」という言葉を聞くと、多くの人が「とにかく通信速度が速くなるんでしょ?」と考えがちです。確かに、最大速度はこれまでの数倍に跳ね上がります。
しかし、Wi-Fi 7に買い替える本当のメリットは、実は「セキュリティ」にあります。家族全員がスマホやPC、家電をネットに繋ぐ現代、目に見えない通信の安全をどう守るか。
今回は、Wi-Fi 7がもたらす新しいセキュリティの常識を解説します。
1. Wi-Fi 7の基本:何がそんなに凄いの?
まず簡単におさらいすると、Wi-Fi 7(規格名:IEEE 802.11be)は次世代の無線通信規格です。
- 速度: Wi-Fi 6の約4.8倍(理論上最大46Gbps)
- 安定性: 複数の周波数帯を同時に使う「MLO」技術で途切れない
- 低遅延: リアルタイムの会議やオンラインゲームがよりスムーズに
これだけでも十分魅力的ですが、ここに**「鉄壁の守り」**が加わるのがWi-Fi 7の真骨頂です。
2. セキュリティの要「WPA3」が必須に!
Wi-Fi 7では、最新のセキュリティ規格である「WPA3」の使用が事実上の標準となります。これまで主流だったWPA2と比べて、何が違うのでしょうか?
パスワードが推測されにくい
WPA2では、悪意のある第三者がパスワードを何度も試行して解読する「総当たり攻撃」に弱い部分がありました。WPA3では、たとえ単純なパスワードを設定していても、内部の高度な暗号化アルゴリズムによって、外部からの推測を強力にブロックします。
フリーWi-Fiのような「覗き見」を防ぐ
公共の場でWi-Fiを使う際、同じネットワークにいる他人に通信内容を覗かれるリスクを心配したことはありませんか?WPA3には、たとえ同じWi-Fiに繋いでいても、端末ごとに通信を個別に暗号化する機能が備わっています。
3. 「6GHz帯」というクリーンな専用道路のメリット
Wi-Fi 7では、従来の2.4GHz、5GHzに加えて、新しく開放された「6GHz帯」をフル活用します。これがセキュリティにも貢献します。
- 古いデバイスからの隔離: 6GHz帯は新しい規格専用の帯域です。古い、セキュリティの脆弱なデバイスが混じることがないため、ネットワーク全体の安全性が保たれます。
- 干渉が少ない: 電子レンジなどの家電干渉を受けにくいため、通信が安定し、偽のアクセスポイントによる「なりすまし」などの攻撃を仕掛ける隙を与えません。
4. 家族を守るために、今からできること
Wi-Fi 7は、単に動画をサクサク見るための道具ではありません。「家族のプライバシーとデータを守るための盾」です。
- ルーターの買い替えを検討: 数年前のルーターを使っているなら、Wi-Fi 7対応機(またはWPA3対応機)への更新が最も効果的な防犯対策になります。
- パスワードの更新: 最新規格に乗り換えるタイミングで、使い回しのない独自のパスワードを設定しましょう。
まとめ:これからのWi-Fi選びは「安全」で選ぶ時代
「ネットが速い」のはもはや当たり前。これからは、家の中に増え続けるスマート家電や子供たちのタブレットをどう守るかが重要です。
Wi-Fi 7が普及すれば、私たちは意識することなく、より強固なセキュリティ(WPA3)の恩恵を受けることができます。これから新しくネット環境を整えるなら、ぜひ「速度の先にある安心」に注目してみてください。



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